全力OLのブログ

社会人10年目。旅好き。仕事にプライベート、人生に悩むアラサーOLのブログ。

今どきの若者は

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今日は成人式。街に出たら晴れ着姿の女性やスーツ姿の男性が数人で嬉しそうに談笑していたり、両親・祖父母とともに記念撮影をしている姿を目にしました。

電車の中でも、街の中でも新成人は騒ぐことなくきちんとしていて、ひと昔前のニュースのような騒ぎをするような感じは全くありません。

今日は成人式の折に触れ、今どきの若者についてお話したいと思います。

 

会社で新入社員の指導を行ったり、その流れから2019年度入社した他の新人の子達とも話す機会があって、更にシェアハウスに引っ越して現役大学生と接する機会に恵まれ、2019年は自分と10歳以上年下の若い世代に触れることがいつもより多くありました。

今年度の新入社員、とても優秀です。指導をする新入社員特融のものかもしれないのですが、特に長けていると思う点は、①周囲からの期待や成果が何であるかを理解することができる、②考えを端的に表現することができる、③情報リテラシー能力が高いという点です。

 

①周囲からの期待や成果が何であるかを理解することができる

いわゆる空気を読む力というのでしょうか。見て学ぶ、まねぶという言葉をわたし自身の新入社員時代にはよく聞いたのですが、今はあまり聞かないですね。見て学ぶに近いものがありながらも、今の新入社員は過去より更に早いスピードで見て学び更にアウトプットを出すことを求められているように思います。

昔は新人が一人前になるには2~3年かかるものだからはじめは失敗するものだ、という雰囲気の下、あって無いようなOJTという名ばかりの教育(という見て学べという体のいい放置)が行われていたように感じますが、今は新人といえども組織にどう貢献するか、どんなアウトプットが出せるのかが求められており、新人にとって厳しい環境になっているなと個人的には思っています。

 

②考えを端的に表現することができる

研修の中でグループワークがあったようで、その研修の最後にチームごとのプレゼンがあり、その内容を見たのですが、パワーポイントでまとめた資料が端的でわかりやすく、感心しました。何を隠そう、わたし自身センスが無く、いつも資料がダサくてわかりにくいのが欠点で、新入社員が実務でそのまま使えるレベルのプレゼンをまとめていて、非常に心強く感じました。

YoutubeTwitter、インスタなどで情報発信すること・情報を探すことが当たり前の環境にあることの影響かな、と思っています。

 

情報リテラシー能力が高い

上述の新入社員研修の課題が、「〇年後の自社」というテーマで、それに沿ったグループ討議を行い、プレゼンに纏めていました。4月に入社したばかりの新入社員が4月前半に受けた研修内容とこれまで学生時代に見聞きした知識を用いて、4月半ばに入社したばかりの数年先のビジョンを考えさせられていました。

事実に基づき、実現可能な将来予測をしていました。とても現実的な結果で、研修発表の講評を行った各職場の管理者やマネジメント層からは、もっと新人らしく突拍子の無いアイディアを出してほしかった、というコメントがあったそうです。それくらい現実的で地に足の着いた分析と提案ができるのは、彼らが優れた情報リテラシー能力を持っていることが要因のひとつと感じています。

この講評のコメントを間接的に聞いた時、新入社員の能力の高さに驚くと同時に、マネジメント層が新入社員に勝手に”新人らしく突拍子の無いアイディア”を求め、更にそのように講評のコメントをしたことに違和感を感じました。この研修で新入社員に将来のビジョンを考えさせるという取り組みも悪くないと思います。新人も持ち得る情報の中で彼らなりのベストのまとめをしてくれました。これも悪くありません。でも、研修を通じて社会人とは?自社の強みとは?と散々教育を受けたうえで、自社のビジョンを描けと言われて、どうやったらマネジメント層が期待する新人らしい突拍子もないアイディアが出るんでしょうか。どちらかというと一連の研修がいわゆる会社員の考え方を叩き込んでいて、新たな柔軟なアイディアを阻害したとも言えないですか?

新人らしい突拍子もないアイディアを出してほしかったという意味のないコメントをするのであれば、自分の考えうる突拍子もないアイディアをテーマに挙げて、その実現に向けて新たな視点を求める課題にしたらよかったんじゃないかと思います。

 

また、シェアハウスに住む大学生達も自分が大学生だったころとは比較にならないくらいしっかりしていて、頭が下がる思いです。

いつの時代にもいるかもしれませんが、わたしの住むシェアハウスの大学生は自分で学費や生活費・留学費用を稼ぐために勉強とアルバイトを両立し、自炊し、忙しく生活しています。彼らがシェアハウスを選んだ理由も価格が安く生活費の節約になることが大きな要因のようです。自分が大学生だったころ、学費や生活費・留学費用は両親に援助してもらっていて、本当に苦労をせずに学業ややりたいことに時間を費やすことができる環境に身を置かせてもらっていたと改めて実感しました。大学生当時、周囲の友人も似たような家庭環境のメンバーが多く、費用や勉強、将来について何の疑問も持たずに大学生活を送っていました。

シェアハウスの大学生たちは、それぞれ明確な夢ややりたいことを持っていて、そのために必要な勉強をして、必要なお金を自分で捻出しています。

 

今どきの若者は、本当にしっかりしています。

新入社員や現役大学生が彼らなりに真剣に考えて前に進もうとしている姿を目の当たりにして、30代半ばのわたしは彼らから学んだ目標を持って前進することを改めて実践していきたいと思いました。